ドッグフードに死んだ動物の肉【4Meet】が使われている。
そのようなお話を聞いたことはありませんか?
怖い話ですが、
少し前までドッグフード作りに対する法律が存在せず
使われる原材料はメーカーの判断に任されていました。
そのため安全性よりもコストを重視したドッグフードを販売し
大規模な健康被害が起こったことも。
愛犬もドッグフードのせいで体調を崩してしまったら。。。
と考えると本当に怖い話ですよね。
ただし安心してください。
近年は法律も制定され、
ドッグフードの品質も大きく改善されてきました。
今回はドッグフードの安全に対する取り組みやルールについて紹介します。
ドッグフードの原材料表示に関するルール
加工製品であるドッグフードは、フードだけを見ても何から作られているのか分かりません。
その為、国内で販売するドッグフードはパッケージに添加物を含めたすべての原材料を記載することが『ペットフード安全法』で定められました。
このことによって、『どのような原料で作られているのか?』
消費者にも簡単に確認できるようになったのです。
原材料の表示順にもルールがある?
原材料は”重量の割合のおおきいもの”から記載されます。
1番初めに記載されているものを『第一原材料』といい、
どんな原料をメインに作られているか確認できます。
注意が必要な原材料はあるの?
〇〇ミール、〇〇ミートなどと記載されている原材料には注意しましょう。
いわゆる『レンダリングミート』と呼ばれる食用では使われない部位のお肉を使用していることがあります。
レンダリングミートは比較的安価に製造できる反面、食用として製造されているわけではないので品質に不安が残ります。
その他なんの食材が使われているか分からない記載名も避けたほうが無難です。
知っておきたいドッグフードに関係する事件
BSE対策
平成13年の狂牛病(BSE)発生に伴い肉骨粉などの危険とされる部位の使用が禁止されました。
幸い犬に対する感染例はありませんでしたが、現在は安全と判断された部位のみ使用が認められています。
残留農薬、メラミン混入事件の対応
過去に発生した中国産冷凍ギョーザへのメタミドホス混入事件や、
ペットフードの成分値偽装でペットオーナーへ衝撃を与えたメラミン混入事件
このような事件の影響があり、ペットフード安全法に危険な成分への基準値を設定するきっかけになりました。
犬の健康に悪影響が疑われる農薬や成分には、
ドッグフードへの含有量が基準値以下になっているか、製造の過程で試験を行うように義務付けられることになりました。
外国製のドッグフードは安全?
ここまでドッグフード製造に関するルールについて紹介してきましたが、これはあくまでも国産ドッグフードの話。
外国産フードの場合は製造国によってルールも異なっています。
「法律があるからすべてのドッグフードが安全」と考えるのではなく、
必ずパッケージの原材料を確認して気になる成分が入っていないか確認してくださいね。
まとめ
原材料についての紹介をいかがでしたでしょうか?
少し前まで各メーカーの判断で作られていたドッグフードですが、
近年はペットフード安全法が成立し安全なドッグフードが流通するようになりました。
ただし外国産のフードについての管理体制など、まだまだ十分な整備をされているとは言えないのが実情です。
ドッグフードを選ぶ際はパッケージに記載されている原材料を必ず確認して、気になる成分が入っていないものを選んであげてくださいね。
