愛犬にずっと元気でいてほしいと思う反面、
種類が多すぎてどのフードを選べば良いかわからず
結局ペットショップの店員さんに勧められたドッグフードをあげている。
そのような経験はありませんか?
初めて子犬をお迎えしたときは
『しばらくは今までと同じフードをあげてほしい』と言われ、
そのまま同じブランドのフードをあげてしまっている飼い主さんが少なくありません。
ただ今あげているフードが愛犬にあまりあっていないドッグフードだとしたら
それでも今のフードをあげ続けたいと思いますか?
実際はドッグフードを変えたくてもどれが良いか分からないし探す時間もない。
そのような飼い主さんがほとんどです。
そこで、今回はドッグフード選びに悩んでいる飼い主さんの為に
誰でも簡単に今のドッグフードが安心なものか確認できるように、
ドッグフードを選ぶ3つのポイントを紹介いたします。
なぜドッグフードを変えければいけないのか?

ペットショップやブリーダ-ではたくさんの子犬を育てているので、
どうしてもコストや保存期間の長さを意識したフードを選ばざるを得ません。
ただそのようなドッグフードは危険な添加物や原材料が入ってしまっている場合があり、
長期的にあげ続けるのはお勧めできません。
また成長期が終われば必要な栄養バランスも変わるので、
ドッグフードを変えてあげなければ栄養が偏ってしまい肥満や病気の原因になってしまう事も。
子犬から成犬、シニア犬へステージが変わるタイミングでは必ずドッグフードを見直す必要があります。
良いドッグフードを選ぶ3つのポイント

ドッグフードを選ぶ3つのポイントについて紹介します。
ドッグフードの種類自体はたくさんあるものの、気にしなければいけないポイントは多くありません。
パッケージに記載されている『成分表』を見れば必要なことがほとんど書かれてますので、
是非おうちにあるドッグフードで確認してみてくださいね。
ドッグフードに表示義務付けられている成分表

原材料について

原材料で気を付けるポイント
- 食材が特定できない原材料が使われている。
- 魚粉が使われている。
- 動物性油脂が使われている。
何の食材かわからない原材料が使われている場合、
体調を崩したときに原因の特定が困難になってしまいます。
また魚粉や動物性油脂は嗜好性の増進の為に使われますが、
愛犬の体調を崩す原因になることがあるのであまりあげたくない原材料です。
もっと詳しく知りたい方はこちらもチェック
→ドッグフードの原材料で気を付ける3つのポイント【これでOK】
添加物について

添加物はドッグフードの機能を補完したり利便性をあげたりするために使われ、
・ビタミンやオメガ3などの栄養添加剤
・保存期間を延ばす保存料や嗜好性を増進させる香料
などいろんな種類があります。
良く『無添加』をPRしているドッグフードを見ますが、
良く見ると栄養添加剤が使われていたり無添加ではないフードもあるのであまり気にしなくてもOKです。
ただしどうしても避けたい添加物は存在するので、今回は最低限避けてほしい添加物を紹介します。
酸化防止剤(エトキシキン、BHA/BHT、没食子酸プロピル)
酸化防止剤とは脂質の酸化を防ぐために使われ、
ドッグフードには必須の添加物です。
ただ過剰摂取すると悪影響が出るため使用量制限が定められているものも。
今は安全性の高い天然由来の酸化防止剤を使っているフードが増えているので、
『ミックストコフェロール』『ローズマリー抽出物』といった天然由来の酸化防止剤を使ったフードを選びましょう。
香料、着色料(食用〇〇号)
香料、着色料はドッグフードの見栄えを良くするために使われています。
ただ実際は犬にとっては必須ではなく、
逆に発がん性やアレルギーの発症リスクが懸念されるなどデメリットのほうが多く
避けてほしい添加物です。
発色剤(亜硝酸ナトリウム)
着色料などと同じく見栄えを良くするために使われます。
こちらも犬にとって必須ではなく、
亜硝酸ナトリウムは発がん性リスクが指摘されているので
使っていないドッグフードを選びましょう。
今回は最低限避けてほしい添加物を紹介いたしましたが、
他にもいろいろな機能を持つ添加物があります。
より詳細に知りたい人はこちらの記事をチェックしてください。
→ドッグフードにおける『添加物の意味』を犬の管理栄養士が解説
栄養バランスについて
犬の食事は基本的にドッグフーのみですべての栄養を摂取しなければなりません。
つまり栄養バランスが整っているドッグフードを選ばなければ体調を崩す原因となってしまいます。
ただドッグフードを見てこれは栄養が整っているのか?
飼い主さんがパッと見て判断することは不可能です。
その為、ドッグフードを選ぶときは以下の団体の基準をクリアしているか確認しましょう。
・AAFCO(全米飼料検査官協会)
・FEDIAF(欧州ペットフード工業連合会)
この2つの団体は栄養バランスや原材料の安全性など
フードの製造基準を定めている団体です。
その為、パッケージにどちらかの基準をクリアしていると記載されていれば
犬が一日に必要な栄養バランスを満たしている証になります。
特にAAFCOは日本で販売するためのガイドラインになっていて、
規準をクリアしたフードは『総合栄養食』という表示を付けることが許されています。
フードを選ぶときは『総合栄養食』表記があるかを基準にするとわかりやすいです。
→理想的な3大栄養素のバランスは? 愛犬に理想的な栄養配分を徹底考察
ドッグフードを切り替えるタイミングは?

ここまでドッグフードの選び方について紹介してきましたが、
変えるタイミングが分からず同じフードをあげつづけてしまっている飼い主さんもいるでしょう。
以下のタイミングが起きたときはフードの変更を検討しましょう。
- ライフステージ(子犬-成犬-シニア)の変化
- 食べなくなってしまった時
- フードが合っていない時
フードが合っていないか見極めるポイント
フードが合っていない場合体調に変化があらわれます。
このような症状が出てしまったときは要注意!
体調を崩してしまったとき
- 被毛が(パサパサ、脂っぽい)
- フケが出てきた
- 頻繁に痒がっている
- 赤く腫れている
- 涙焼け
- 食欲がない、吐いてしまう。
- 下痢、便秘
アレルギーや大きな病気が隠れていることもあるので、
症状があらわれたときは動物病院に連れていきましょう。
体型が変化したとき
- 太ってきた、痩せてきた
- 歩き方がおかしい、特定の場所を触られるのを嫌がる
- もっと筋肉を付けたいのに変わらない
体型の変化や身体を痛めているときも食事を使ったケアは効果的
またスポーツをしている子の場合は筋肉を付けるためにタンパク質を多めに摂取すると筋肉が育ちます。
犬のカロリーについてもっと知りたい方はこちらもチェック
→【図あり】犬が一日に必要なカロリーはどのぐらい?適正カロリーの計算方法を解説
ドッグフードの切り替え方

犬は食べ物の影響が出やすい生き物なので、
急にドッグフードを変えてしまうと消化不良を起こし下痢になってしまう事があります。
ドッグフードを切り替えるときは1週間程度掛けて徐々に切り替えましょう。
→ドッグフードの上手な切り替え方。愛犬に負担を掛けないフードの変え方をマスターしよう
まとめ
良いドッグフードを選ぶ3つのポイント
- 食材がわからない原材料を使っているフードを選ばない
- 無添加の必要はないが、最低限避けたい添加物が入っていないものを選ぶ
- 栄養バランスが整ったフードを選ぶには総合栄養食の表示があるかチェックする
ドッグフード選びは種類がたくさんあって大変。
ただ今回お伝えしたポイントだけ注意すれば危険なドッグフードを避けることができます。
愛犬に元気でいてもらえるようにその子に合ったフードを選んであげてくださいね
おすすめのドッグフードを知りたい人はこちらの記事をチェック
