ドッグフードには4Dミート(危険な肉)が使われている?
安いドッグフードには危険な原材料ばかり使われている?
ビートパルプは食べさせちゃいけない?
このような記事を読んだことはありませんか?
ドッグフードを選ぶうえで注意すべき原材料
ネットで調べると
『〇〇が危険』『〇〇は危ない』などと、
不安を煽るような情報がたくさん出回っています。
ダメなポイントを何十種類もあげている記事もちらほらと
実際のところ市販されているドッグフードってそんなに危険なものばかりなのでしょうか?
さすがにそんなことはなく、
市販されているフードは安全基準をクリアした安全なフードが販売されています。
ネット上では特定のフードを紹介するためにあえて不安を煽るような記事が散乱してしまっているので注意が必要です。
ただしこの記事を読んでいただけている飼い主さんは、安全かつ”愛犬が元気でいてくれる”ための
フードをあげたいと思われているのも事実
そのような飼い主さんにとっては不安材料を出来るだけ取り除きたいと思われる方が多いと思いますが、
実は良いフードを選ぶ為にはたった3つのポイントを意識してもらうだけでOKなんです。
今回は、『ドッグフードの原材料で気を付けたい3つのポイント』を紹介します。

ドッグフードの原材料で気を付けたい3つのポイント

初めに結論をお伝えします。
食材が特定できない
魚粉が使われている
動物性油脂が使われている
このような原材料が入っているドッグフードを選ぶのは避けましょう。
食材が特定できない原材料名
- ミートミール、ミート〇〇
- 肉類〇〇
- 骨類〇〇
- 家禽〇〇
- 動物性油脂(獣脂)
原材料名を見ているとチキン〇〇、牛肉〇〇ではなく
肉類、魚類にように総称が書かれているケースがあります。
この表記は国からも正式に認められていて製造の上で問題になることはありません。
ではなぜ避けたほうが良いのか?
この表記では何の肉を使用しているのか特定できないので
フードが原因で体調を崩したときに原因の特定が困難になってしまうからです。
ドッグフード選びの際は明確に原材料の名前が記載されているか?
総称のような記載が書かれていないか注意して選びましょう。
家禽って?
飼われている鳥類の総称のこと
ドッグフードに使われる原料としては≪チキン、ダック、ターキー≫などを指す
魚粉が使われている
人魚粉も犬にあげる場合注意が必要です。
なぜなら
『アメリカで流通する魚粉は保存のためにエトキシキンの添加が義務付けられている』ため

エトキシキンは国内では食品への使用が認められていない添加物で
過剰摂取すると腎機能障害が起きる恐れがあります。
ただし海外では使用が禁止されていない国もありますので
魚粉が使われいるドッグフードを選ぶときは国産のものを選ぶようにしましょう。
動物性油脂が使われている
動物性油脂は食いつきを良くするために表面にコーティングされ使われています。。
ドッグフードを触ってみると少しベタベタするタイプのフードがありますが、
それは油脂をコーティングされているのが原因です。
食いつきを良くしてくれる動物性油脂ですが、
実はひとつだけ困ったことがあるんです。
それは
空気に触れると少しづつ酸化してしまい、有害物質に代わってしまうという事。
特にドライフードの場合は開封後2週間~1カ月保存するものがほとんど。
酸化してしまうと異臭を放ったり急に食べてくれなくなったりとリスクも大きいので
出来れば動物性油脂が使われているドッグフードは避けましょう。
栄養の為に『サーモン油』『〇〇油』など特定の原料の油を使っているフードもあります。
また植物性の油脂もドッグフードには多く使われています。
油脂類が全ていけないわけではないので、
コーティング目的で利用される『動物性油脂』『獣脂』といった記載がないかを気を付けましょう。
なぜ原材料を気を付けなければいけないの?

原材料は人のご飯でいえば”食材”
原材料という言葉は食べるものというイメージが持てませんが、
ドッグフードの原材料=食材です。
まして犬の場合同じフードを食べ続けることが多く、
原料の品質にはより気を付けなければいけません。
愛犬に元気でいてもらうために普段の食事から気を付けてあげたいですね。
体調を崩したときに原因が隠れている可能性があるから
犬はフードによる影響を受けやすい動物です。
フードが合わないと下痢や涙やけの原因になったり、
食物アレルギーが発症してしまったりすることも。
例えば食物アレルギーが発症してしまった際、
フードの原材料がすべて特定できればどの食材が原因になってしまったのか
原因の特定もしやすくなります。
インターネット上で危険だと言われている原料について

ここまで注意するべき原材料とその理由について紹介してきましたが、インターネット上ではほかにも
危険だとされる原材料があふれています。
今回はその一端を紹介していきます。
危険だと誤解されている原材料表記
- 〇〇ミール
ミールとは『粉末状』にされた状態の事。 - 〇〇副産物
副産物とは解体する工程で発生するお肉以外の部位の事。一言でいうと”ホルモン” - 〇〇エキス
エキス=『出汁』の事 - 〇〇油脂
油脂も解体の工程上で発生する食材の一つ。嗜好性を高めるために使われることが多い
など
上記で紹介した原材料表記はよくひとくくりに悪者にされていますが、
原材料が特定できていれば問題ありません。
ただし、
『ミートミール』
『家禽副産物』
など注意したい原材料とセットで記載されている場合は避けるようにしましょう。
肉骨粉について
肉骨粉とはミートミールに骨が加わったものを指します。
牛の肉骨粉が過去にBSE問題として大きな事件になりましたよね?
その影響もありネット上でも『肉骨粉は危険』という内容が一気に拡散されました。
現在では肉骨粉を使っているドッグフードはほとんど見なくなりましたが、
家畜飼料などではまだ使われているようです。
BSEって?
BSE(牛海綿状脳症)は牛の病気の1つで、日本でも2001年に発生し大きなニュースとなりました。
牛が感染した場合異常行動や運動失調を示し死亡することから狂牛病と呼ばれ恐れられています。
それまで家畜飼料として使われていた肉骨粉が感染源と判明し、原材料としての使用が規制されました。
→厚生労働省-牛海綿状脳症(BSE)について
ビートパルプについて
ビートパルプとは甜菜(さとう大根)から抽出される繊維質の事。
砂糖を作る原料として知られている野菜で、
製造過程で発生する副産物が安価で優秀なことから動物の飼料に使われるようになりました。
もともと野菜であるビートパルプがなぜ危険と言われるのでしょうか?
主な理由は以下の通り、
- 砂糖を作る工程で化学薬品が使われている。
- 肉食の犬に繊維質は必要なく、カサマシの為に使われている。
という理由が良く紹介されていますが、
どちらも誤った情報です。
逆にビートパルプは、
規制が厳しい競走馬の飼料に使われるなどとても優秀な原材料
また近年
犬にも繊維質の摂取が必要なことが判明し、
『スーパー繊維質』ともいわれるビートパルプはお腹の調子を整えてくれる作用もあります。
お腹の調子を崩しやすい子にはビートパルプ入りのドッグフードはおすすめですよ。
まとめ
- ドッグフードを選ぶときのポイントは3つだけ
・食材が特定できない原料表記
・魚粉が使われている
・動物性油脂(獣脂)が使われている - 犬はフードによる影響を受けやすい動物。
- ビートパルプは入っていても問題ない。
今回はドッグフードを選ぶときに気を付ける原材料について紹介してきました。
過去ドッグフード製造は安全基準となる規制がなく健康被害が起きてしまったこともありますが、
今は安全基準をクリアしている安全なドッグフードが日本では流通しています。
ただし愛犬に元気でいてもらうためにフードにこだわるのはとても大切なポイントです。
いつまでも愛犬が健康でいてくれるように
ドッグフード選びの参考になれば嬉しいです。